MOTAの成約手数料は無料?あんしん決済の費用と入金までの流れを検証
MOTA車買取で売主が払う費用は、利用料・査定手数料・成約手数料のいずれも無料です(2026年8月時点のMOTA公式案内)。任意のオプションであるあんしん決済も、規約では利用料を「無償」と定めています。
ただ、実際に売った人の契約書を見ると、契約金額と振込金額がぴったり同じとは限りません。数千円の差が出ることがあります。この記事は通常のMOTA車買取について、無料の範囲・買取店側が何を負担しているのか・読者から届いた契約書で実際に何が差し引かれていたのかまでを順に確認します。
MOTA車買取は、売る前にWebで概算額を確かめたいが、申し込み直後の電話ラッシュは避けたい人向けの車買取サービスです。

ケンタ車分析
損しない車の売却・一括査定の選び方を実務目線で解説
中古車業者オークション会員 古物商許可証(自動車商)
実在しない口コミ引用は使いません。
費用の条件はMOTA公式の案内(2026年8月時点)に、実費の記述は読者から届いた売却報告に、供給側の説明は中古車業者オークション会員としての実務目線に分けて書いています。
読者報告は自己申告であり、個別の売却額を保証するものではありません。
手数料が無料でも、提示された金額が安ければ意味がありません。MOTAは実車査定に進む前にWeb上で概算額が見えるので、「この金額より下なら売らない」の基準を先に作れます。
MOTA全体の評判・電話の実態・上位3社の仕組みは、MOTA車買取の総合記事にまとめています。
MOTAの成約手数料・利用料は無料|売主が負担する費用の全体像
まず、売主が負担する費用を項目ごとに整理します。
| 項目 | 売主の負担 | 補足 |
|---|---|---|
| 利用料・登録料 | 無料 | 申し込みや登録に費用はかかりません |
| 概算査定(Web) | 無料 | 最大20社の概算額を費用ゼロで比較できます |
| 実車査定(出張) | 無料 | 上位3社による実車査定も売主負担はありません |
| 成約手数料(売却成立時) | 無料 | 売却が成立しても、売主にMOTAへの成功報酬・成約手数料は発生しません |
| キャンセル | 原則無料 | 規約上、車両の引き取り日の翌日まで原則無料(詳細はFAQ) |
| あんしん決済(任意) | 規約上は無償 | 規約第8条は「無償」、公式のよくある質問は「一部有料」で記載が分かれています。対応している買取店との取引でのみ利用できます(後述) |
つまり、オプションを付けなければ、MOTAに払うお金はゼロです。売主が費用を心配すべき対象はMOTAへの手数料ではなく、このあと説明する売買契約そのものに含まれる実費のほうになります。
なぜ売主は無料なのか|費用を払っているのは買取店側
無料と聞くと「どこかで回収されているのでは」と身構える方もいると思います。答えははっきりしていて、費用を負担しているのは売主ではなく買取店側です。
買取店にとって、売却する見込みが高い車の情報は集客コストに見合う価値があります。その送客の対価が運営側に支払われる、という形が一括査定サービスでは一般的です。
僕がオークションの側で見ていても、買取店は仕入れの母数を確保するために集客費をかけています。その分が売主の無料につながっているんですね。
「MOTA 加盟店 手数料」「MOTA 業者 手数料」といった検索で調べている方は、この買取店側の負担のことを指している場合が多いはずです。金額の体系は加盟店との契約によるため公表されていませんが、売主側の無料は、この買取店側の負担によって成り立っています。
契約金額と振込金額は一致しないことがある|売却報告で見えた実費
ここがこの記事でいちばんお伝えしたい部分です。
「査定・利用が無料」と「売却に伴う支払いがゼロ」は別の話です。そしてこれはMOTA経由かどうかを問わず、買取店との売買契約一般で起こることです。読者から届いた売却報告のうち、契約書の内容まで確認できたものを見ると、契約金額からいくらか差し引かれて振り込まれている例があります。
- 自動車税の月割り精算:700万円で話がまとまったあと、残り2か月分の6,000円が差し引かれ、契約金額は699万4,000円になった例
- 書類・端数の控除:売買金額の総額815万7,850円に対して7,850円が控除され、振込額は815万円ちょうどだった例
- 陸送費:車両を運ぶ費用として差し引かれていた例(こちらは金額を集計にのみ使用)
いずれも1万円未満で、査定額そのものが覆るような規模ではありません。ただし「◯◯万円ちょうどで決まった」と思っていた金額が、明細では数千円下がっている、ということは起こります。
※読者からの自己申告(契約書の内容まで確認できたもの)に基づく個別の事例です(2026年7月時点)。買取店名は伏せています。
逆に、プラス側に働くこともあります。自動車税や自賠責保険の未経過分の扱いは買取店によって違い、査定額に含めている店もあれば、査定額とは別に還付として上乗せする店もあります。読者の報告のなかにも、還付分を別枠で提示した店がありました。金額を横に並べて比べるときは、還付を含めた最終的な手取り額でそろえるのが正確です。
契約前に確認したいのは次の3か所です。
- 売買金額の総額:交渉で決まった金額そのもの
- 差引項目の欄:陸送費・税の精算などが入る場所
- 振込金額:実際に口座へ入る金額
総額から差引項目を引いた金額が振込金額と合っているか。ずれていた分が何なのかを担当者に聞いておけば、入金後に「思っていた額と違う」となることはありません。ローン残債がある車では、残債の精算や返済代行の手続きが入るぶん、この欄はさらに複雑になります。
このほか、ローン残債・所有権留保がある場合の名義変更手続き費用、希望ナンバーや書類の再発行など売主の希望で発生する費用、リサイクル預託金の精算なども、査定手数料とは別枠で動きます。
なお、読者から届いた売却報告227名のうち、契約内容まで記録が残っているものを見ても、MOTAに手数料を取られたという記述は1件もありませんでした。ただしこれは、全員に手数料の有無を尋ねた調査ではありません。「請求された人がいない」ではなく「報告のなかに言及がない」という意味で受け取ってください。
※調査・集計:当サイト読者の売却報告(報告者227名・売却台数238台/2026年7月時点の集計・自己申告)。契約内容は買取店ごとに異なるため、実費の有無・金額は個別の契約書でご確認ください。
実費は数千円単位です。一方、読者の売却報告では、ディーラーの下取り額と実際の売却額の差が中央値で+47.0万円でした(報告者227名・差額が判明した99台/2026年7月時点の集計・自己申告)。先に複数社の概算額を見ておくと、目の前の金額が妥当かどうかを判断できます。
あんしん決済とは|無償で使えるエスクロー。ただし対応している買取店だけ

MOTA車買取・あんしん決済サービス利用規約の第8条は「本決済サービスの利用料金は無償とします」と定めています。使うかどうかは売主が選べる任意のオプションで、あんしん決済に対応している買取店との取引でのみ利用できます。
あんしん決済(「安心決済」と表記されることもあります)は、エスクロー型の決済です。一括査定でいちばん怖いのは「車を渡したのに代金が振り込まれない」ことですが、この仕組みは支払いと引き渡しの順序を入れ替えます。
| 順序 | あんしん決済での動き |
|---|---|
| 1 | 売買契約が成立する |
| 2 | 買取店が車両代金をMOTAへ預ける |
| 3 | MOTAが入金を確認し、売主へ受領の通知をする |
| 4 | 車両・書類の引き渡しを行う |
| 5 | 引き渡し完了の確認後に売主へ代金が振り込まれる |
ポイントは2番と4番の順序です。通常の取引では、車を渡してから代金を待ちます。あんしん決済では、代金が先に確保されてから車が動きます。
規約は上記のとおり「無償」です。一方、公式のよくある質問は「一部のサービス利用を除き無料」としたうえで、あんしん決済と車買取サポートを「追加利用する場合、一部有料になります」と案内しています。
売るために払うお金はありません。費用が出るとすれば、あんしん決済を自分で使うと決めたときだけです。使うと決めたら、申し込みの前に費用の有無を担当者に聞いてください。ひとこと聞けば済みます。
背景として、2025年5月には一部加盟店の破産にともなう代金未払いが報じられ、車を引き取られた後に支払いを受けられない利用者が生じたとされています。MOTAは加盟店規約の強化と、この決済サービスの導入を進めてきました。決済サービスの規約は2025年6月9日に施行され、サービス名は2025年10月に旧「MOTA決済」から現在の名称へ変わっています。
※あんしん決済の利用料・仕組み・施行時期は、MOTA公式の「MOTA車買取・あんしん決済サービス利用規約」(第8条・附則)および公式のよくある質問に基づきます(2026年8月17日に確認)。附則の記載は2025年6月9日制定・施行/2025年10月15日改定/2025年11月1日改定/2026年8月4日改定。「導入済みの買取店のみの取り扱い」はMOTA車買取の公式ページに基づきます。2025年5月の代金未払いは報道に基づきます。対象取引や送金までの日数は契約条件により異なるため、契約前に最新の規約と担当者の説明をご確認ください。
使えないこともある|対象外だったときに何をするか
あんしん決済は任意で、使わずに買取店から直接振り込んでもらう通常の取引も選べます。ただ実際には「使わない」より先に、そもそも使えるかどうかが問題になります。押さえておきたいのは次の3点です。
- 対応している買取店との取引でしか使えない:公式も「あんしん決済導入済みの買取店のみのお取り扱い」と明記しています。上位3社に選ばれた店が対応していなければ、その取引では使えません
- 引き渡しの日程に制約が入る:規約では、引き渡し予定日を成約情報の登録日の翌日から3日以内にはできません(4日経過日以降で調整します)。急いで引き渡したい人には向きません。また、代金受領の通知日を含めて7日以内に引き渡す必要があります
- 工程が1つ増える:代金の預託と入金確認をはさむぶん、段取りの確認事項が増えます
読者の売却報告でも、あんしん決済を使わず買取店から直接振り込まれた例が大半でした(契約書で振込額まで確認できた例では、満額のこともあれば数千円が差し引かれていることもあります)。
Eさんは相場が下がっている時期に、797万円で売却されました。決め手について「心配なのであんしん決済を利用しました」と書かれています。
金額が大きいことと、相場が動いている時期で早く決めたいこと。この2つが重なるときほど、代金の確保を引き渡しより先に置く価値は上がります。
※読者からの自己申告に基づく個別の事例です(2026年7月時点・ご本人の了承を得て匿名で掲載しています)。売却額は車種・グレード・年式・走行距離・車両状態によって大きく変わります。
- 車両価格が高く、未払いになったときの損害が大きい
- 遠方の買取店で、引き渡し後にすぐ会いに行けない
- 初めて買取店に売る、または相手の規模感がつかめない
- 近隣で、以前から知っている店に売る
- 引き渡しと入金の段取りを、その場で確認しながら進められる
- 引き渡しを急いでいて、日程の制約を受けたくない
未払いのリスクは車と書類を先に渡してしまった瞬間に跳ね上がります。僕はここだけは厳しく見ています。
あんしん決済の対象外となる取引や、直接引き取りの場合は、入金が確認できるまで車両・自動車検査証・印鑑証明などの必要書類を渡さないのが基本です。名義変更も入金後に進めておけば、万一のときに取り戻しやすくなります。
なお、あんしん決済を使う場合でも、規約上MOTAが負うのはエスクロー口座の管理と代金の引き渡しに努める義務までで、MOTAは売買契約の当事者にはなりません(第16条)。減額や契約内容そのものの交渉は、買取店との間で行うことになります。
入金はいつか|引き渡しからの日数と、遅れる理由
申込から実車査定までの流れは総合記事で扱っています。ここでは契約が決まったあと、引き渡しから入金までを見ます。
引き渡し自体は受領通知からおおむね1週間以内が目安とされます。読者から届いた報告にも、引き渡しから約1週間後に入金予定、という段取りの案内を受けた例がありました。
※引き渡しの目安はMOTA公式の案内に基づきます(2026年8月時点)。送金までの日数は申込方法や取引条件で変わります。
ディーラーの下取り査定は380万円でした。MOTA経由の買取価格は500万円で、+120万円。
Fさんからは「本日、無事入金を確認しました」とご報告をいただいています。契約から引き渡し、入金まで滞りなく進んだ例です。
※読者からの自己申告に基づく個別の事例です(2026年7月時点・ご本人の了承を得て匿名で掲載しています)。差額が判明した99台の中央値は+47.0万円で、Fさんの事例はその中でも上位にあたります。売却額は車種・グレード・年式・走行距離・車両状態によって大きく変わります。
入金が想定より遅れる場合、原因はおおむね次のどれかです。
- ローン残債がある:残債の精算や返済代行の手続きが入るため、通常より工程が増えます
- 書類が揃っていない:印鑑証明の有効期限切れ、譲渡証明書の記入漏れなどで止まることがあります
- 名義変更の進行待ち:買取店側の手続きスケジュールによって前後します
「入金されない」と感じたときは、まず契約書に書かれた支払期日を確かめてください。期日前であれば手続きの途中である可能性が高く、期日を過ぎているなら買取店の担当者に直接、支払予定日を確認するのが先です。あんしん決済を利用している取引であれば、代金はすでにMOTA側に預けられているため、確認の連絡先が明確になります。
僕は、ローンが残っていても、査定額を聞いてから売るか決めていいと考えています。申込・査定とMOTAへの売却手数料は無料。売買契約では残債の精算も考える必要があり、売却額が足りなければ不足分の支払いが必要です。入金条件は買取店との契約次第。任意のあんしん決済も、対応店や利用条件を契約前に確かめておけばOKです。
MOTAへ支払う手数料はありません。概算額を見たうえで、売らない判断もできます。
よくある質問
成約手数料は本当に0円ですか?
売却が成立しても、売主からMOTAへの成功報酬・成約手数料は発生しません(2026年8月時点のMOTA公式案内)。費用を負担しているのは買取店側です。
ただし「MOTAへの手数料がゼロ」と「売買契約に含まれる実費がゼロ」は別です。陸送費や自動車税の精算で、契約金額と振込金額が数千円ずれることがあります。
MOTAのキャンセルで違約金はかかりますか?
規約上、車両の引き取り日の翌日までは原則無料とされています。根拠となる規約改定の内容は、総合記事の「不当な減額を防ぐ規約」のセクションで扱っています。
ただし、引き取りが済んだ後や名義変更が進んだ後の撤回は状況が変わります。迷いがある段階では、引き渡し日を確定させる前に結論を出しておくのが安全です。
「安心決済」「モータ」など、表記が違うものは同じサービスですか?
同じものを指しています。検索では「モータ 手数料」「MOTA決済」「安心決済」と表記されることもありますが、いずれも同じサービスです。公式の表記は「MOTA車買取」「あんしん決済」で、あんしん決済の旧称は「MOTA決済」です。
あんしん決済に費用はかかりますか?
MOTA公式の規約は第8条で「本決済サービスの利用料金は無償とします」と定めています。一方、公式のよくある質問はオプションの追加利用について「一部有料になります」と案内しており、書きぶりが分かれています。任意のオプションなので使わなければ費用は発生しませんが、使うと決めたら申し込み前に費用の有無を確かめてください。
車を売るとき、自動車税や自賠責保険の還付はどうなりますか?
未経過分の扱いは買取店によって異なります。査定額に含めている店もあれば、査定額とは別に還付として上乗せする店もあり、金額に反映されないこともあります。
金額を比較するときは、還付を含めた最終的な手取り額でそろえるのが正確です。
まとめ|無料の範囲を知ったうえで、明細まで確認する
整理すると、次の3点です。
- MOTAに払う手数料は原則ゼロ。利用料・査定・成約手数料はいずれも売主無料で、費用を負担しているのは買取店側です(2026年8月時点のMOTA公式案内)
- あんしん決済は任意のオプション。規約は利用料を「無償」と定めていますが、公式のよくある質問は「一部有料」で記載が分かれています。対応している買取店との取引でのみ使えるので、使いたい場合は申し込み前に確かめてください
- 契約金額と振込金額は一致しないことがある。陸送費や税の精算で1万円未満の差が出ます。契約前に差引項目の欄まで見てみてください
手数料を心配して比較をやめてしまうと、数千円の実費を避けるかわりに、数十万円の差を取り逃がすことになります。費用の全体像がわかったら、あとは金額の幅を見るだけです。
MOTAは実車査定に進む前にWeb上で概算額が見えます。売主側の費用はかからないので、金額を見てから売らない判断をしても問題ありません。
MOTAの評判・電話の実態・上位3社の仕組み・読者227名の売却報告については、MOTA車買取の総合記事で詳しく解説しています。
※本記事にはアフィリエイト広告を含みます。掲載している費用・仕様はMOTA公式の案内に基づく2026年8月時点の情報です。条件は変更されることがあるため、契約前に必ず最新の規約をご確認ください。
中古車流通市場の相場傾向を継続的に調査し、車の買取相場と残価率を分析しています。その車の買取相場を1台ずつ調べてお返しします。相場を知らないまま査定に出すと、提示額が妥当かどうか判断できません。
1人で対応しているため、売る時期そのもののご相談はお受けしていません。査定のご依頼のみ承ります。
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